ひび割れ修復
このサイトを始めて、一番多かった質問がひび割れについてでした。みなさんの意見を反映するということで、書いてみたんですが……。とってもいい加減です(笑)
ひび割れの原因はさまざまなので、一概には言えませんが、とりあえずくっつける方法をご紹介します。
ひび割れは状態によって、対処が大きくかわりますので、うまくい場合を想定してください。あくまでご参考までにどうぞ。ひび割れ、欠けなどありましたら作り直すのが一番の近道かもしれません。
●土が生乾きの場合●
友土(作品と同じ土のことです)友土の粉末、友土の泥を用意します。
亀裂部分に友土を押し込むみ、隙間をなくします。
そして固めの泥を塗り、成形し、友土の粉末をかけてひびの箇所がわからないようにして、乾燥後焼成します。セラミックペーストを亀裂部分に塗り込み、友土の粉末をかけてわからなくする。素焼き後釉薬を多めにかけるのもポイント。
●乾燥した土の場合●
諦めてもう一度作り直した方が、きれいにできます。すっぱり諦めましょう。
●湯のみの底に入ったS字の亀裂●
生でも、乾燥後でも、直すのは難しい頑固なひび割れです。これも諦めた方が早いし、きれい。
とくに食器の場合、どうしても使ってるうちに目につき、嫌な感じがします。それでもどうしても修復したい場合は、生の状態の場合は一度高台の内側全体に傷をつけて、友土を高台いっぱいに接着します。内側からも形を整えてください。そして、半乾きの状態になったら、もう一度高台を削ってみましょう。これできれいになると思います。乾燥後の作品はちょっと難しいです。セラミックペーストを亀裂部分に塗り込み、友土の粉末をかけてわからなくするという方法に挑戦してみてください。
●素焼きの場合●
セラミックペーストや他の陶器専用の接着剤が販売されているので、それに頼りましょう。これらの商品は陶芸材料店または東急ハンズにあります。乾燥後また焼成できるのが最大のポイント☆ただし製品によっては色が茶色っぽかったり、釉薬をかけてもひび割れのあとがわかる物もあるので、色々試して下さい。
またそのひび割れの上から友土を塗ったり、かけたりするとより自然な風合いになります。
●本焼き後の場合~その1~●
落として割ったりして切り口がシャープな場合はアロンアルファが一番☆他にも陶器専用の接着剤がホームセンターなどにて販売されているのでトライして下さい。ひび割れの場合は、これもホームセンターで売っているパテを使用。器には使用出来ません。傘立てや立体作品などに利用して下さい。
パテでひび割れ部分を埋めて、色を塗っちゃうという手段が有効です。
●本焼き後の場合~その2~金継ぎ●
陶芸の世界で一番ポピュラーなのは、金を入れる方法。低温で金を接着剤の変わりに使って、焼きます。
余暇サイトを今まで運営する中で一番多い質問も金継ぎについてでした、
ただしこれは依頼するとなかなか値段が張るようですが、今はネットでも注文できるので高価な陶磁器は依頼してみると良いと思います。
自分で簡単に試してみたい場合は東急ハンズまたは陶芸用品店で探すと簡単なキットから本格的なものまで入手できます。
●目に見えないひび割れ●
水を入れたりしたらもれだしてしまった時はシリコンを流します。そういう陶芸専用の液体が陶芸材料店にうってますので、購入して下さい。
使い方はその器物いっぱいに液を入れて、10分程放置した後乾燥させるだけです。食品をのせたり、入れたりする器の場合は購入時にしっかりと材料店に聞いて下さい。
はてなの茶碗は目に見えないこういうひび割れからできた話なんだと思います。