けろくろの使用方法

1.ろくろの上の台と同じ高さに座る位置を持ってくる。
椅子を工夫して配置した。今回は椅子の足の部分にブロックをしいたり、作業用の 台を重ねたりして使用した。

2.土を中心に置き固定する
 土は極力やわらかいものが作りやすい。

3.制作者が右利きの場合左足で蹴る。
(人によるので一概にはいえない)

4.中心をあわせる
ただしけろくろの場合は電動ろくろと違いかなりあわせづらいので、馴れるまでは一つの物を作る土の分量を分けて中心をあわせて行なった。

5.制作する場合まず、一つ分の土をとり形を作って仕上げいくが、その動作の一つ一つをひと蹴りづつ行なうことがポイントである。

6.さらにポイントとして、ゆっくり目に回し、ぶれないように蹴って回し続けるようにできると作業は簡単になっていく。

 

●けろくろの歴史

 現在の日本ではほとんど電動ろくろが使用されており、「けろくろ」はあまり一般的ではないが、まだ電気があまり普及されなかった昭和初期頃までは日本各地で使われていました。けろくろは中国から日本に入ってきた道具で、自分の足で台を蹴って回すことから、けろくろ又は蹴りろくろと呼ばれています。


 主に日本で使用しているけろくろは足で蹴るものですが、韓国では台に穴をあけて、棒を差し込み手で回すタイプの物や、フィリピンではタイアを再利用したもの、他の国では日本のけろくろよりサイズが低いものもあり、各地によってバリエーションがみられます。
 

 日本のけろくろも足で蹴るだけではなく、一人がろくろで制作して、もう一人が下の台をあお向けになって蹴るという方法も使われていました。